鄭 樹森

鄭 樹森
Zheng Shusen

収奪された臓器を使用する疑いがある医師 鄭 樹森

氏名:鄭 樹森
性別:男
居住国:中国
生年月日:1950年1月
出生地:浙江省曲州市龍游県
役職:
杭州樹蘭病院の院長、浙江大学医学院第一付属病院の院長を経て、現在は同病院の移植センター所長を務めている。以前は中国移植会議(CTC)の議長だったが、現在は中国臓器調達組織連盟(OPO)の会長である。[i]2007年から2017年まで、鄭樹森は中国共産党の法輪功迫害の中枢機関である「反カルト協会」浙江支部において副理事長、そして後に理事長を務めた。

 

概要:

鄭樹森が書いた2つの学術論文を見ると(そのうちの1つは国際肝臓移植協会によって撤回された)、また鄭樹森が勤める浙江大学第一付属病院の複数の医師に対する電話調査記録を聞くと、中国共産党が法輪功学習者から生きたまま臓器を収奪する上で同病院が一つの重要な拠点であるとの疑いが濃厚である。また鄭樹森自身が途方もない規模で行われている生体からの臓器狩りの主要なオーガナイザーの一人であり、法輪功学習者に対する迫害の執行者であることも示唆されている。また、鄭樹森をトップとする中国臓器調達組織連盟に加盟する病院や個人が法輪功学習者の生体臓器狩りに参加した証拠もある。

  • 鄭樹森は、中国共産党の法輪功迫害を担当する省レベルの責任者である

2007年から2017年まで、鄭樹森は、法輪功迫害という目的に特化して設立された「中国反カルト協会」の浙江支部の理事長であった。同協会のすべての活動は党、政府、国営メディアによって運営されるものであり、法輪功メンバーの宗教的または科学的背景を利用して国内および国際社会の両方に対し中国共産党による法輪功迫害を公に正当化しようと企てるものである。同協会はまた中国政権のために法輪功迫害の方策を研究、実行し、反法輪功理論を捏造する。さらに、中国反カルト協会は法輪功学習者を威圧して宗教的信念を放棄させるなど、法輪功学習者迫害に直接手を染めている[ii]。

2002年に設立された中国反カルト協会浙江支部は、2000年11月に結成された中国反カルト協会中央組織の指示下にあり、その活動の大半は法輪功迫害である[iii]

同協会は非営利の市民団体を自称しているものの、中国政府から全面的な資金提供を受けている。

同協会の公式サイト(http://www.cnqjc.com)および浙江支部の業務に関する中国反カルト協会の報告書によると、この支部の業務内容は、法輪功に対する中国共産党のガイドラインと政策を実施すること、浙江省の中国共産党支部および浙江省政府から与えられた任務を遂行すること、その一環として浙江省の610弁公室(法輪功迫害に特化して設立された司令塔組織網)から与えられた任務を遂行すること、法輪功を論駁する書籍の出版、セミナー、講演会、インターネット、SNS等を通じて法輪功に敵対するレトリックを拡散すること、ワークショップの開催、大学のイベントの後援、管轄区内の市町村レベルにおける反カルト協会の仕事の支援等を通じて反法輪功組織を確立し、かつ強化することである。さらにはまた労働収容所や刑務所を訪問したり、法輪功学習者を対象とする「社会復帰プロジェクト」に積極的に参加したりして、法輪功学習者を洗脳し、信仰放棄を強制する610弁公室を補佐することも、中国反カルト協会浙江支部の業務である。大多数の法輪功学習者は「教育・転化」を拒否したために迫害され、殺害されたり、半身不随にされたり、拷問されたりした[iv]。中国反カルト協会は、法輪功の弾圧を支える理論を中国共産党に提供するだけでなく、中国共産党の行政・司法当局による法輪功学習者弾圧のために体系的計画を提案する。[v]

鄭樹森は、法輪功に対して以下の活動を自ら手配ないし参加した:

1)彼は法輪功迫害のための様々な会議に出席し、発言した。それらの会議には610弁公室の職員も出席し、発言した。彼が出席した会議は以下の通りである。

2007年11月、浙江支部副理事長として杭州の中国反カルト協会の全国年次総会に参加した。[vi]

2009年12月、中国反カルト協会浙江支部理事長の立場から、同支部に所属する下部組織が催した会議で冒頭演説を行った。[vii]

2010年、中国反カルト協会浙江支部理事長として、浙江省の諸大学の反カルト協会による幹部学生研修コースの開講式、および模範的幹部を認定する会議に出席し、発言した[viii] 。この研修コースの目的は、将来の有望な幹部に法輪功学習者迫害の訓練を施すことであった[ix]。

2012年、中国反カルト協会浙江支部の事務局長合同会議に出席し、理事長の立場から基調講演を行った。[x]

2)鄭樹森は法輪功を攻撃する文書の研究・出版の責任者である。

鄭樹森は2009年に中国科学技術出版社が発行した「新時代の邪悪なカルトの防止と対策に関する研究―精選学術論文集」と題した論文集の編集委員会で委員長を務めた[xi] 。

3)鄭樹森は法輪功弾圧のために当局に報告と提案を行う。

「中国反カルト協会」浙江支部の任務の一つは、「邪悪なカルト活動と社会内でのその発展を厳格に監視すること」や「関係政府機関に報告と提案を行うこと」である。[xii]

  • 緊急移植手術に関する鄭樹森の医学論文から得られる生体臓器狩りの証拠

 

2005年に発表された鄭樹森の研究論文[xiii] から、浙江大学医学部第一付属病院が2000年1月から2004年12月まで46回の緊急肝臓移植手術を行ったことが分かる。この論文で言及されている移植の件数は比較的少ないと思われるが、しかし医学的観点から見ると、この論文は鄭が勤務しているこの病院が法輪功学習者からの生体臓器狩りに参加していることを疑わせる重要な一つの証拠である。

緊急肝臓移植は、急性の肝臓病患者に対して72時間以内に行われる緊急の肝臓移植手術である。組織の型を迅速に検出することは困難であり、また適合する臓器が見つかるまでの待ち時間が長いため、緊急肝臓移植は外国ではめったに見られない。浙江省は2010年8月26日まで臓器提供パイロットプロジェクトに参加していなかったので[xiv]、緊急肝臓移植で使われた46の臓器が自発的に提供されたものではありえないことは明らかである。さらに、ランダムなドナーの臓器が緊急肝臓移植の所定の供給源であるという可能性はきわめて低い。

これらの46の臓器が処刑された囚人から取り寄せたものである可能性もない。中国共産党の臓器源が処刑された囚人であることは稀である。各病院にはその病院御用達の刑務所がいくつもすぐ近くあって、その刑務所が処刑された囚人から臓器を取り出して病院に供給するというのであればまだしも。病院から遠い他の場所の刑務所が安定した所定の臓器源であって、病院がそこから臓器を入手するとはまず考えられない。加えて、臓器は患者に適合したものでなければならないのである。第一に、死刑執行は決められた時間、決められた場所で予定通りに行われるので、突発的な緊急肝臓移植のニーズを満たすことはまず不可能である。第二に、当時中国には国の臓器分配ネットワークは整備されていなかったのである。このような状況下では、浙江大学第一付属病院が提携先の二、三の刑務所から適合する肝臓を72時間以内に調達することは事実上不可能だったはずである。しかるに、鄭樹森は4年間に46件の緊急肝臓移植を行ったのである。これらの肝臓はどこのドナーから来たのだろうか?真相はどうだったのだろうか?

 

さらに驚くのは、鄭樹森が実際に行った緊急肝移植手術の件数は彼が論文で報告した件数より多いということである!

WOIPFGが行った特別調査によると、2017年12月12日から2018年5月20日まで、杭州樹蘭病院は546件の肝臓・腎臓移植(肝臓306件、腎臓239件)行った。消費された臓器561個(15個の臓器は廃棄)であった。全体の移植のうち、10〜20%が緊急移植であった。患者が臓器を待つ待ち時間は平均で1-2週間、最短の待ち時間はわずか1日であった。また臓器の方が適合する患者を待つというケースや臓器が余ってしまったというケースもある。入手可能な腎臓の数は40万以上に達し、病院は1ヶ月のパッケージ契約をオファーしたほどである。それも若い臓器ドナーを用意するという保証まで付けてである。二回目の移植を行ったケースも7件ある。しかも1回目と2回目の手術の間隔はわずか1~3日である。3人のドナーの肝臓を9日間で使い切った肝臓移植も1件ある。また2018年2月10日、4件の肝臓移植と2件の腎臓移植が行われた。

 

では、鄭樹森の緊急肝臓移植のドナーはどこから来るのか?

緊急肝臓移植は浙江大学第一付属病院のみならず、他にも中国の多くの病院で緊急肝臓移植は頻繁に行われている。この点は指摘しておく必要があるだろう。2006年の中国肝臓移植記録に関する年次報告書(xvi)のデータによると、2005年4月6日から2006年12月31日までの期間、29か所の臓器移植センターで8,486件の肝臓移植が行われた。このうち4,331件は、それが緊急肝臓移植であったか否かが明示されており、それによると1,150件が緊急肝臓移植であった。明示された総件数のうちの26.6%である。あるケースでは、重度の肝臓疾患を有する患者が入院後わずか4時間後に肝臓移植手術を受けた[xvii] 。黄潔夫の報告によると、2006年、中国では10,502件の肝臓移植が行われた[xviii]。緊急肝移植の実際の件数はもっと多いはずである[xix]。

死刑囚の死刑執行は厳格な司法手続きを経て行われなければならない。したがって、処刑された囚人でこれほど多数の緊急臓器移植のニーズを満たすことは不可能である。したがって、正式に処刑された囚人が臓器源のドナーであるとは考えられない。

膨大な数の緊急臓器移植を行うためには、死刑囚とは別に、移植手術前に臓器の適合性が確認され、自由を奪われ、オン・デマンドで臓器移植のために殺されてもよい巨大な人間集団が必要とされる。言い換えれば、生きた人間の臓器ドナーバンクが必要である。中国では、中国共産党によって不法に拘禁され、大規模な血液検査を強制されている膨大な数の法輪功学習者だけが、そのような要件を満たしている。

先に述べたように、当時、中国には統合的な臓器分配システムは存在していなかった。中国臓器移植対応システム(COTRS)がオンラインで試験的に運用を開始したのは2011年である。中国共産党国家保健家族計画委員会は2013年8月に「人体ドナー臓器の調達・流通に関する行政規則(試行)」を公布し、その後、強制力のある国家制度としてのCOTRSの地位が確立されたのである。[xx]

上記の証拠により、中国共産党が死刑囚刑務所機構とは別に大規模な生体臓器バンクを有していることが証明される。この臓器バンク内の人々は事前にHLAタイプを確認する血液検査を受けており、臓器移植手術の必要性に応じて随時これらの人々を殺処分することが可能なのである。

  • 鄭樹森が勤務している病院で法輪功実践者に対して行われる生体臓器狩りの証拠

 

浙江大学第一付属病院には、多臓器複合移植の研究を行う実験施設も設置されており、それは衛生部の基幹実験施設である。この実験施設は2011年3月に設立され、中国東部地区では最大の移植センター、全国でも屈指の臓器移植センターである[xxi]。鄭樹森はまた浙江大学国際病院(別名樹蘭病院)と呼ばれる私立病院を設立した。この病院における臓器資源の潤沢さや待ち時間の短さは、ドナーによる臓器の寄付だけで説明できるものではない。

WOIPFGの調査によると、浙江大学第一付属病院は、生きている法輪功学習者に対する臓器狩りの最重要拠点の1つである。

 

調査録音記録 1:

調査対象者:鄭樹森(電話調査)

電話調査に際しての鄭樹森の答えは、肝臓移植手術が2週間以内に手配できることを確認している。使用された臓器が法輪功学習者からのものか否かという質問に対しては、鄭樹森は質問に直接答えることを避けたが、否定もしなかった。

調査時期:2018年11月3日

電話番号:13805749805

(recording and downloading MP3)

 

調査記録 2:

調査対象者:浙江大学第一付属病院の肝臓移植病棟で勤務中の看護師(電話調査)

看護師:「うちの病院は年に数千件の移植をやっています。鄭樹森先生はここの医長です。以前は生きているドナーだっていました。」

調査員が「生きているドナー」からの臓器を使うことができたのかと質問したとき、「とにかく受付にかかるように」と言われた。

調査時期:2016年5月4日

電話番号:+86-57187236736

(Recording Download MP3, for transcript please see here.)

 

調査録音記録3:

調査対象者:鄭樹森が勤務する浙江大学国際病院肝臓移植科の医師梁建忠

梁建忠:「本当に緊急であれば、当然すぐに手術することができますよ。肝臓移植・・・基本的には1日二、三回やっています。それも毎日です。ここは肝臓移植が専門ですし、移植用の肝臓は簡単に見つかるんです。肝臓移植の場合、手術で執刀するのは鄭樹森先生です。」

調査時期:2016年7月25日

電話番号: +86+ 13516703061[xxii]

(Recording download MP3, for full recording please see here.)

 

調査録音記録 4:

調査対象者:浙江大学国際病院肝臓移植のための臓器調達コーディネーター、謝琴芬

謝琴芬:「一般論としては、(肝臓を入手するのに)2週間ぐらいかかるでしょう。しかし非常に速いときもあります。2日後に手術を受けることだって、しばしばです。あなたの状態によりますね。重症患者は優先されます。去年は120件以上の肝臓移植手術が行われました。私たちにとっては最初の年でした。私たちは通常[問い合わせをした後]2日目にドナーの肝臓に関する情報を受け取ります。肝臓の調達は主として鄭院長にやってもらっています。鄭院長は定評がありますし、コネがいっぱいあるんです。」

調査時期:2017年2月28日

電話番号:+86 +13968153957

(Recording download  MP3, for full recording please see here)

この病院での臓器移植の待ち時間は極端に短い。

鄭樹森は言った。「1週間か2週間でできますよ。[私たちは]毎月数十件もやっていますから。」

『ヘルスサーチ』は、2005年1月28日に移植センターの鄭樹森が同じ日に5回の肝臓移植を行い、また1週間で11件の肝臓移植を行ったと報告した。[xxiv]

中国の官製メディアの報道によると、2017年5月11日午後から5月12日の正午まで、樹蘭病院(杭州)の8つの手術室は一晩中灯がついていて、20時間以内に8つの大きな臓器移植が行われた。患者の一人である呉さんは、彼の新しい肝臓が「寄付」されるまでわずか2日待っただけであった。[xxv]

参照

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[i] http://hb.people.com.cn/n/2014/1125/c194063-23001645.html

[ii] https://web.archive.org/web/20180612182003/http://pds.weidong.gov.cn/qu…

[iii] www.zhuichaguoji.org/node/408

[iv] http://www.upholdjustice.org/node/60http://www.upholdjustice.org/node/136

[v]  www.zhuichaguoji.org/node/408

[vi] https://web.archive.org/web/20180608013729/http://www.jxkx.gov.cn/san.asp?ID=3486

[vii] http://andong.zj.com/show/id/12396/db/

[viii] http://sunshine.zstu.edu.cn/v6/?mid=zixun_campusnews&page=82&document_srl=106815&listStyle=&cpage=

[ix] http://archive.is/jMqUV

[x] http://www.hzxhkx.com/worknews.asp?id=214

[xi] https://web.archive.org/web/20180612181631/http://www.hkx.org.cn/xhjj/i…

[xii] https://web.archive.org/web/20180612182732/http://www.kcfxj.org/cn/morenews.aspx?classid=91&act=2

[xiii] http://zhyxzz.yiigle.com/CN11213720

[xiv] https://web.archive.org/web/20180612180701/http://news.sina.com.cn/h/20…

[xvi] http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/192.pdf

[xvii] http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/195.pdf

[xviii] 《中国における将来の臓器移植プログラム》黄潔夫:

http://www.zhuichaguoji.org/sites/default/files/report/2015/59389_193.pdf

[xix] http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/194.png

http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/194.png

[xx] http://m.thepaper.cn/newsDetail_forward_1616834  archive:https://archive.is/QKQxf

王盈盈:「黄潔夫、臓器源疑惑のために撤回された医学論文について語る:事実から真実を探る、法に従って移植を促進」、2017年2月12日の『論文』、アーカイブされた サイトリンク: https://archive.is/QKQxf

[xxi] http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/55.pdf

[xxii] www.zhuichaguoji.org/node/72524

[xxiii] http://www.zhuichaguoji.org/node/45393#_4473502

[xxiv] http://www.jksoso.com/html/18CFE305.htm

http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/257.png

[xxv] https://zj.zjol.com.cn/news.html?id=638760

Chinese Link
https://www.zhuichaguoji.org/node/122790

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