黄 潔夫

黄 潔夫
Huang Jiefu

収奪された臓器を使用する疑いがある医師 黄潔夫

氏名:黄 潔夫
性別:男
居住国:中国
生年月日:1946年3月
出生地:江西省吉安
役職:黄潔夫は中国臓器提供・移植委員会委員長、中央保健委員会副委員長を務めている。以前は中国衛生部副部長[ⅰ]、中国人体臓器移植の技術臨床応用委員会(OTC)委員長(2006年7月)[ⅱ]、中国人体臓器提供委員会(CODC)委員長(2008年)[ⅲ]、さらには中山大学第一付属病院臓器移植科の名誉医長、北京協和医科大学病院肝臓外科の医長でもあった[ⅳ]

概要:黄潔夫は中国共産党衛生機構で法輪功学習者に対する臓器狩りを統括するキーパーソンである。彼が勤めていた病院での移植件数は膨大であり、多くの医師が法輪功学習者の臓器の使用をはっきりと認めている。彼自身も数多くの臓器移植に手を染めている。たとえば、2012年に彼は、1年で500件以上の肝臓移植を執刀したと明言している 2005928日に黄潔夫が肝移植手術を行った際には、人の生きた人を予備の肝臓ドナーとして用意していた疑いが持たれている。法輪功学習者を対象とする中国共産党の大規模な臓器狩りにおいて、黄潔夫は主犯格の一人である。

 (Ⅰ)黄潔夫は、中国共産党衛生機構で法輪功学習者に対する臓器狩りを統括する重要なオーガナイザーである

200110月から2013年初めまでの12年間、黄潔夫は中国共産党衛生部/衛生計画委員会において臓器移植を主管する重要人物であった。この時期は、江沢民一派による法輪功学習者を対象とした臓器狩りのピーク期に相当する。

地方の自治体レベルの病院、町病院、全国に遍在する軍病院など認定を受けていない病院も含め、多くの様々な病院で、黄潔夫は臓器移植センターの設立を奨励した。これらの施設では臓器移植を行うには設備が不十分であるにもかかわらず、やみくもに数多くの臓器移植が実施された。黄潔夫の尽力の結果、中国共産党OPO臓器獲得連盟の会長葉によると、ピーク時には1000以上の臓器移植病院が存在したということである WOIPFGの調査範囲内では、これらの1000以上の病院のうち891の病院で臓器移植が行われたことが判明している。2001年から2006年までの間に、腎臓移植を行う病院は、106カ所から368カ所に増えた。 この5年間にこれらの病院が情報公開した腎臓移植の件数は少なくとも3万件に上る。この数は1999年までの40年間に中国全土で行われた腎臓移植の総件数に匹敵する。移植された臓器の数の爆発的増加は、死刑囚や自発的ドナーでは説明がつかない。

 (Ⅱ)黄潔夫は、法輪功学習者からの生体臓器収奪に自ら直接手を染めた容疑がかけられている

1.  2005928日、黄潔夫は1つの肝臓移植手術に際し、3人の生きた人を予備の肝臓ドナーとして使用した疑いが持たれている[vi]。

『新疆ニュースオンライン』を転載した中国共産党国営メディア新華網、『ウルムチ・イブニング・ニュース』を転載した新浪網、さらに雑誌『現代看護師』、『週刊鳳凰』等が報じたところによると、2005928日午後、当時の衛生部副大臣黄潔夫は、中国共産党中央政法委員会書記羅干に随行して新疆ウイグル自治区50周年式典に参加した折、新疆医科大学第一付属病院で自ら肝移植手術のデモンストレーションを行った。その際彼は、不測の事態にそなえて、広州の中山医科大学付属病院、重慶の第三軍医大学付属南西病院、および手術が行われる新疆医科大学第一付属病院にそれぞれ1個ずつ予備の肝臓を用意させたのである。

この手術は、次の3点を明らかにしている。 

1) 3つの予備の肝臓は3人の生きている人でなければならなかった。

報道によると、黄潔夫が移植手術の成功を宣言し、予備の肝臓はもう不要であると告げたのは、15時間の手術が終わった後、さらに24時間の経過観察期間が過ぎた時点であった。臓器移植の原則に従えば、肝臓の虚血時間は15時間を超えてはならない。ところが、黄潔夫 は彼の移植手術が成功したかどうかを確定するまでに、つまり予備の肝臓が必要とされるかどうかを決めるまでに、 40 時間も待っていた。したがって、広州、重慶、新疆で手術前に用意された3つの予備の肝臓は3人の生きた人間から取り出される肝臓でしかありえないということになる。すなわち、3人の生きた人間が予備の臓器源として利用されたのであり[vii]、万一手術が失敗したならば、黄潔夫は随時この3人の臓器を取り出し、使用することができるというわけである[viii]。

 2) 生きた囚人というドナーから成る潤沢な臓器バンクは中国の法律システムを越える存在

 死刑囚の処刑は厳格に法に従って実施されなければならないので、死刑執行の日時や場所は最高人民法院が発行した文書の中で事前に決定されているはずである。死刑が執行されるとき、法院と検察院の役人が死刑執行の場に立ち会って死刑囚を同定しなければならない。死刑執行が終わった後でも、死刑囚の同定は再度行われる。ところが、黄潔夫の手術に際しては、医療スタッフが重慶と広州から予備のドナーを飛行機で連れてくることができたし、新疆でも肝臓ドナーが待機していたのである。これはとりもなおさず、3人の肝臓ドナーがいわば番外地に拘留され、法治制度の外部に存在していたということを意味する。換言すれば、臓器移植のために臓器を提供するためなら随時虐殺されうる一群の人々が法治制度の外部に存在している、ということである。

 3) 生きている人々から成るドナー臓器バンクは全国至る所に存在し、そこに拘留されている人々は膨大な数に上ると推定される

 黄潔夫が臓器を異なる省や都市に配備していて有効活用したという事実は、生きている人々から成る臓器バンクが全国に広く分布していることを示している。臓器適合の低い確率、そして適合する予備の肝臓を三つの都市で同時に見つけ出すスピードは、生きている臓器ドナーが膨大な数であることを示唆している。

 (Ⅲ)黄潔夫は2012 年に 500 件以上の肝臓移植手術を執刀し、そのうちのドナー供給制度の下で寄付した肝臓は1つだけだった

 肝臓外科医黄潔夫は20133月、広州日報の記者に対し、2012年に500件以上の肝移植手術を執刀したが、そのうち寄付された肝臓を使った移植は1回だけだったと語った[ix]

ニュース記事画面の写真。ここで黄潔夫は1年に500 件以上の肝臓移植手術を執刀したと公言した。

 (Ⅳ) 黄潔夫が名誉医長に任じられた広州中山大学第一付属病院では、生きている法輪功学習者の臓器を使用していることを多くの医師が認めている。

 調査録音記録1

調査対象者:広州中山病院肝胆外科の韓医師

調査員が拘束された法輪功学習者から成る臓器バンクの存在に言及し、法輪功学習者の臓器が使われていることに触れると、韓医師は二度「そうだ、その通り」と相槌を打って、事実を認めた。

日付:2015630

電話番号」862082375263
(Download Recording: MP3; Transcription: Appendix 23[JS1] )

 調査録音記録2:

調査官が質問した。「法輪功(学習者)の臓器は健康なんですよね?」

現在の副院長の黄潔夫が答えた。「はい、そう、そう。もちろんです。もちろん、もちろん。」
(Download Recording:  MP3 )

 調査録音記録3

調査対象者:王長希、中山大学第一付属病院臓器移植科医長、国際臓器移植協会(TTS)会員、中国医学会泌尿器科分科会腎臓移植グループのメンバー、広東臓器移植協会常任委員会委員。1989年以来、彼は2,000件以上の腎臓移植研究に取り組んでいる。そのうち700件以上の腎臓移植を彼は執刀医として実施した[x]

(Download Recording:  MP3; Transcription: PDF)

日付:20181115

電話番号: 8613600450862

(Download Recording: MP3; full recording please see Annex 12)

 調査結果の要約

調査員「先生は今でも法輪功の臓器を使っていますか?つまり取り寄せる肝臓は今でもあの種の健康なやつなんですよね?」

王長希「今私たちのところに提供されるものは全部その種のものです。みんなそれです。 市民が死んだ後に寄付される臓器の中にもその種のものがあるかもしれませんが、私たちが扱うのは原則としてすべてその種のものです。彼らが死んだ後に臓器が提供されるケースは数多く、いつもうまくいっています。今は万事そういうことで大丈夫です。あなたも大丈夫ですよ。」

  調査録音記録4:

調査対象者:中山大学第一付属病院肝胆管外科、韓医師

調査時期:2015630

WOIPFGの調査員が拘束された法輪功学習者から成る臓器バンクの存在に言及し、法輪功学習者の臓器が使われていることに触れると、韓医師は二度「そうだ、その通り」と相槌を打って、事実を認めた。

(Recording 28. Download MP3. )[xi]

 調査結果の概要:

韓は黄潔夫が毎年500件以上の肝臓移植を行っていると聞いて、「私たちは今では1,500件以上やってますよ!」と言った。ハンは、拘束された法輪功学習者から成る臓器バンクの存在とその臓器の使用を「そうだ、その通り」と二度繰り返して認めた、

韓医師は法輪功学習者を対象とする臓器狩りの事実を口頭で認めたわけであるが、これは中国共産党が「処刑された囚人の臓器の使用をやめる」と黄潔夫が2015年に宣言した後のことである。

 (Ⅴ) 中山大学第一付属病院には「脳死センター」がある

  調査録音記録5

調査対象者:秦瀚、広州中山大学第一付属病院小児心臓外科医師

調査時期:2015720

秦瀚 「当病院には中国南部地域に脳死センターがあります。当病院系列の黄埔病院で、車で40分ほどのところにあります。つまり当病院ではここの本部と黄埔地区の支部の二つの病院が連携しているのです。手術は本部で行いますが、臓器は黄埔から取り寄せるのです。虚血の心配は無用です。私たちのセンターは臓器移植のプロですから。全国どこでもこんな風にやっています。いわゆる死刑囚の臓器を使うのはもう止めていますから、中国ではどこでもこんな感じです。大都市ではどこでもそうです。中国南部地域では私たちの臓器移植センターのような施設はここ1か所だけかもしれません。しかしたとえばどこかで特定の臓器が必要な場合、ここに電話して臓器を取りに来ます。基本的にはそんな具合です。主な供給先は広州であり、特に中山病院です。まあだいたいこんな感じですが、いずれにせよ私たちはすべて自力でやってます!」

主に広州を供給しており、私たちの優先事項は中山病院です。これはほとんど同じですが、結局のところ、私たちはすべてを自分たちで実行します。」

(Recording and downloading on MP3 (Part 1)MP3 (Part 2))

 調査録音記録 6

調査対象者:中山大学第一付属病院肝臓・腎臓移植病棟医師(3地区、すなわち黄埔地区)

調査時期:開催日:201783

医師 「今は以前よりドナーは多いですね。・・・今は、すべてのドナーは脳死病棟から来ています。……臓器っていうものは搬送ができないんですよ。時間がかかりすぎると臓器の機能に支障をきたすしますから。ですから今日では原則として、患者がいる場所のすぐ近くで臓器を摘出しなければなりません……これが国の統一された配送システムです。……学校への寄付がある場合には、まず最初にすべての臓器を摘出し、その後で死体を学校に搬送します。

(Recording download MP3, complete recording transcript here. )[xii]

調査対象者:中山大学第一付属病院腎臓移植科(第2地区)の医師 (2017-09-26)

(録音概要): 腎臓は一つずつ送られてきます。時には二、三個まとめて来ることもあります。に、三日間をおいてから、またいくつか追加でやってきます。

(Recording download MP3, complete recording transcript here.)[xiii]

 

 参照
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[i]http://www.mohrss.gov.cn/SYrlzyhshbzb/zwgk/SYguowuyuanrenmian/201303/t2.

http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/601.pdf

[ii]http://news.xinhuanet.com/misc/2008-03/14/content_7785194.htm

http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/602.png

[iii]http://www.gov.cn/fwxx/sh/2013-03/01/content_2342510.htm

http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/603.png

[iv]http://www.gzsums.net/zhuanjia_219.aspx

[v] http://hb.people.com.cn/n/2015/0425/c337099-24632343.html

https://web.archive.org/web/20160529234737/http://hb.people.com.cn/n/2015/0425/c337099-24632343.html

[vi] http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/274.png

[vii] http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/274.png

[viii] http://www.51fenghuang.com/news/shehui/2514.html

http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/274.png

[ix] http://www.zhuichaguoji.org/cn/images/nationalcriminalreports/302.png

[x] http://www.gzsums.net/zhuanjia_297.aspx

https://web.archive.org/web/20140707011817/http://www.gzsums.net/zhuanj.

[xi] WOIPFG.「世界法輪功迫害調査機構(WOIPFG)報告書:中国共産党政権は生きている法輪功学習者からの強制臓器狩り運動を継続している」。20151127

[xii] https://www.zhuichaguoji.org/node/77139

[xiii] https://www.zhuichaguoji.org/node/77139

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